Blue-Collar-Success

技術、知識、経験。積み上げて来たものは沢山あるのに、いつまでたっても貧しい生活。そんな職人を一人でも減らす為に、職人がい食べていける世の中を作るために書いていきます。

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人が生きるってことは夢を見るってことだぜ

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「人が生きるってことは夢を見るってことだぜ」

「長生きなんかにゃなんの意味もない……夢を見れるか否かがかんじん」

 銀と金 (著)福本伸行

僕の好きな福本伸行の「銀と金」に出てくるワンシーン。

 

僕の好きなシーンだが、

ある人にはきっと暑苦しくて

また、ある人にとっては今の自分を責めたくなるような

そして、ある人にとっては「そうだ」と自分を後押しするようなこの台詞。

 

大人になるに連れて死人が増えた気がしませんか?

あなたは大量殺人鬼になっていませんか?

 

ある日のカウンセリングのこと

 

こんな「悩み」というか愚痴を聞いた。

 

・「今の会社に未来はない」

・「上層部が腐っている」

・「経費の乱用・パワハラ・何もやらないのに会長と仲がいいだけで権力をもった上司がやりたい放題」

・「でも誰も楯突く人はいない。今までそういった人は吊し上げられて辞めさせられた。」

 ・「この会社には何も期待してないし、定年まで存続してくれればいい」

 

こんな社員しかいない企業は果たして長生きできるのか。もう死んでるも同然。

でも、この会社先代の社長の頃はとても素晴らしい会社だったそう。

なぜこの会社は「死人」になってしまったのだろうと掘り下げていくとある重要な問題に辿り着く。

 

腐った上司も死人になった社員も本当は悪くない

 

企業という組織レベルで考えれば、「腐った上司」も「死人社員」もどちらも悪くないと思っている。

というのは、この「腐った上司」を任命しているのは上層部の人間であり、

その上層部を任命しているのは、組織の頭「社長」である。

 

役職をもった人間といっても所詮はただの人。

過ちも犯せば、図に乗る、手を抜く。そんなことは誰にだってある話。

 

そこを軌道修正しようとしない上層部や、社長が問題なのである。

そんな上司の下で、部下がいいパフォーマンスを見せるわけがない。

 

それでは何故、「問題」に気付いていながら軌道修正をしないのか。

 

組織の人格

 

組織は一つの人格であり、社長及び役員が脳ミソ、手足や身体中の細胞一つ一つを形成するのが社員だとする。

この規模が大きければ大きいほど脳ミソからの意思の伝達が複雑になる。

 

ということは、脳ミソはよりパワフルでなければならない。

 

この会社、創立70年の立派な企業なのだが

創立当初の先代はとても立派な人格者だったそう。

 

戦後の貧しい時代、先代がリアカー引いて行商してまわったところから大きくなったという、まさに出光佐三のような話。

 

この先代が脳ミソだった頃はとてもパワフルで、先代の人格に惹かれて優秀な「右腕」や「左腕」が集まり一気に成長していった。

 

ビジョンとミッション

 

上場企業の90%以上にはあって、中小企業の殆どに無いもの。

それがこの「ビジョン」と「ミッション」である。

 

「経営理念」だったり「クレド」といった物もあるが、

結局のところ組織全体で持つ「共通認識」が必要なのである。

 

その「ビジョン」や「ミッション」は会社を築き上げていく創業者がしっかりと持ち、発信していくことで伝わっていく。

そこに共通認識を持った仲間が増えれば、成長しない訳がない。

 

この会社の場合も先代の頃はきっと脳ミソからビシビシと伝達が来ていたはずだ。

特に戦後や災害後の「復興」といったテーマは共通認識として強力な力を発揮する。

あの時代に急成長した企業が多いのもそういった理由が大きいのではないか。

 

しかし、この復興というテーマ、厄介なのはその後で

物が溢れ、資産ができ、生活が安定してくると効力が無くなってしまう。

 

二代目が掲げるべきだったビジョンとミッション

 

先代の頃は、必死に無我夢中になれるだけの「復興」という大きなキーワードがあった。

しかし、二代目に移り変わる頃には企業の状態は整ってしまっていた。

そうなると、今度は本当にその企業が世の中に対して抱く「ビジョン」と「ミッション」を掲げなければいけない。

 

残念ながら、この会社の場合は二代目に移り変わったタイミングで

「会社を存続させること」や「トップの私利私欲」が企業を動かす理由になってしまったようだ。

 

その脳ミソが動かす、右腕も左腕も徐々に弱くなり、

細胞はどんどん萎んでいき、死んだ細胞だらけの会社になってしまった。

 

個人事業でも同じ

 

この考え方は企業に限らず、個人事業でも同じだと思っている。

個人事業とはいえ屋号を掲げた瞬間に、組織の人格が生まれる。

 

社長であり従業員になるわけだが、結局はこの社長の脳ミソが細胞に何を伝達するかが大切。

 

開業当初はそれこそ、死に物狂いで借金に追われ食べる事に必死、

「復興状態」である。

 

では、まともに食べれるようになった後は?開業時の借金を完済した後は?

結局は、そこに「ビジョン」と「ミッション」がないことには動けない。

この「ビジョン」「ミッション」は商品やサービスにも宿る。

 

ユーザはそこに惹かれ、他の類似商品ではなく「あなた」の商品を購入したくなる。

その需要が増えていけばいずれ一人では追いつかなくなる。

 

あなたが従業員を雇う時、「ビジョン」や「ミッション」に共感し、

共通認識として動いてくれる「仲間」が見つかればビジネスは加速していく。

 

あなたが個人の私利私欲のための死人だらけの組織を作り、大量殺人鬼にならないことを祈る。

 

 

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